蝶の幼虫?

やたらと日差しが強いなぁ~と思っていたら、急にドカッと雨が降ってきて、また晴れたな~と思ったら、またまたドカッと雨が降る…そんな天気の変化が激しかった弟子屈。

ようやく落ち着いたお天気になった頃合いをみて庭の草花を観察していると…

穴だらけの葉っぱを見つけました。

これはもしかしたら芋虫の仕業か!と名探偵気分であたりを観察してみると…

葉っぱの裏側に何やらくっ付いているのを見つけました。

渦巻?とぐろを巻いた?姿でくっ付いている小さな芋虫。
なぜかお尻の先を上に向けています。なにかに擬態しているのでしょうか?

サイズは小さめで、写真の芋虫をつかもうとしている指は子供のもの。なので小ささがよくわかりますよね。

手に乗っけてみるとこんな感じ。

初めは丸まってじっとしていた芋虫ですが、少しするとのろのろと動き出しました。
写真右下の黒い塊はう〇ちです(笑)

観察してみると体に特徴があることがわかります。
まず頭とお尻が黄色いですね。土の中で見かける幼虫(カブトムシとかコガネムシとか)と比べて黄色みが蛍光色という感じ。
黄色いトマトみたいな色です。

そして体は芋虫らしい緑色に黒い丸が並んでいます。
写真では少しわかりづらいですが顔は黄色い頭に黒い眼玉がついています。ちょっと可愛らしいかも?

この芋虫がいったい何の幼虫なのか?調べるために本棚から「札幌の昆虫(木野田君公 著)」の図鑑を手に取り目を通す。
蝶々か蛾だろうと推測し、チョウやガの仲間のページを見るも、特徴が一致するものがありません。

「ん~いないな~(何度もページをめくる)ん?これはちょっと似てるかも」

ヤガ科キタエグリバ中齢、ミフシハバチ科アカスジチュウレンジがこの図鑑の中では似ているのだけれども…
どうもバチッと「これだ!」とならないんだよなぁ。

私の持っている昆虫の図鑑はこの本だけなので、これだけで判断はちょっとできないぞ、そう思いグーグル先生に助けてもらうことにしました(苦笑)

「黄色い頭の幼虫」と検索してみると…

「いたわ!こいつだ!笑」

その名も”ハグロハバチ”

ハチの仲間の幼虫でした。
芋虫=蝶や蛾のイメージがコッテリ染み付いていたので、予想外のハチに驚きました。
こんなに可愛らしいんだな、蜂の幼虫って…。

ハグロハバチはハチの仲間なのですが針に毒はなく、体・羽が黒いので”羽黒”幼虫は葉っぱを食べるので”葉蜂”
成虫になればハッキリと違いがありますが、幼虫の時は蝶の芋虫なのか?ハバチの芋虫なのか?ちょっとわかりづらいかもしれません。よく似てますからね。

違いを知っていれば「蝶の仲間かな?」「ハバチの仲間かも」と少しは判断がしやすくなると思います。

観察ポイントは”足の数”

芋虫を見つけたら足の数を数えてみましょう。足の総数か何対(左右で1セット)を数えてみる。
例えば…
アゲハチョウの幼虫の足の数は総数16本、8対(胸脚3対、腹脚4対、尾脚1対)
ハグロハバチの幼虫の足の数は総数22本、11対(胸足3対、腹脚7対、尾脚1対)

ハバチの仲間は腹脚が5対以上あります。簡単に言えば足がたくさんあるのがハバチの仲間です。
また頭につぶらな瞳がハッキリ見られるのも特徴にあげられるかもしれません。

皆様の地域でも見られると思いますので、見つけたら観察してみてくださいね♪

丸くなるとこんな感じ。天敵には”たくさん目がある”ように見えるのかもしれませんね!

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