北海道東トレイル開通
10月5日に”北海道東トレイル”が開通しました。
知床・羅臼から清里、弟子屈を通り、標茶、釧路まで約410㎞もの長い道、いわゆるロングトレイルができたのです。

3つの国立公園を繋ぐトレイルには、火山やオホーツク海、牧場、草原、湿原と多種多様な自然があり、北海道の自然を堪能できる道を歩き、旅の途中で町により、宿泊施設や道の駅、住民など、その地域の人と関り合いもロングトレイルの良さですよね。
このロングトレイルは、全ての工程が山や森の中というわけではありません。コンクリートの道を歩く区間があります。
弟子屈町では、摩周湖と屈斜路湖の外輪山の淵を歩くルートがあり、津別峠から美幌峠、そして藻琴山までのルートは”屈斜路カルデラトレイル”と呼ばれるトレイルで、全長約25㎞あり、そこからの眺めは人生観を変えてしまうほどの景色が見られます。
このトレイルを歩くには、出発地点と終着地点の移動手段がカギを握ります。
というのも、たとえば摩周湖第1展望台からスタートするとしたときに、車かバスで展望台へ行くことになります。
そこから歩き初め、藻琴山を歩き、津別峠まで行き弟子屈町内へ入り、900草原~釧路となるわけです。
数日間、数十日間かかるルートですから、展望台に車を置きっぱなしになってしまいます。
ハイカーが多いと、駐車場にハイカーの車だらけになるかもしれません。それでは展望台で景色を見に来た人たちが車を止められない…そんな問題が出てくるかもしれません。こういった事態をどのように解消していくのか?今後のトレイルの管理の進展がどうなっていくのか?
また安全面でも考えることがあります。道路を歩く区間での車両との接触問題やトレイルルート上でのケガや病気などによるリスク対応、案内看板の設置…等々たくさんあると思います。
北海道東トレイルはまだできたばかり、そしてこれから成長していくトレイル。
トレイルとハイカー、それぞれの地域の人たちが作り上げていくもの。
北海道東トレイルが道東が誇れる道になるように皆で少しずつ作っていきましょう。
