米粒が咲いている?
森の中を歩いていると、こんな植物を見つけました。

ランの仲間です。白いところがお花なのですが、パッと見が米粒に見えてしまうのは私だけでしょうか?
米粒が縦に並んでいる様子が不思議で面白く、なんだか可愛らしい。

アップにすると…ほら!
ちなみに米粒からちょこっと伸びているのは距(きょ)と呼ばれるもので、この植物の特徴でもあります。
私はこの植物を”コメツブラン”と命名しました(笑)
正しい名前は”ギンラン”です。
こんな風に楽しむことが”自然をみる目”を養っていく一歩となります。
米粒みたいな植物に気づく=その存在を認識できる=ギンランという個の存在がわかる。
こうして個の存在を数多くわかるようになることで、森全体が繊細にみえるようになる。
「綺麗な花ね~」といった”感性で見る目”だけではなく、しっかりと個を識別・同定する”科学的に見る目”も大切です。
本当の意味で”自然をみる”ために必要な見方。
初めは、米粒みたいな花があるで良いんです。まずは気づけることが大切なわけで。気づけたなら、その植物が何という植物なのか、どんな所で生活しているのか、どんな特徴があるのかを知ること。これを積み重ねることで、段々と自然をみる目が鮮明になっていくわけです。
鮮明になって見える世界が楽しめると、なんてことのない道端でも十分に楽しめちゃうんです。
皆様の日常生活がちょっとだけ幸せになるかもしれません。
なのでまずは米粒の花から始めましょう(笑)