雨の日は”あいにく”?
昨夜から雨が降り続いている弟子屈町。
すっかり春の季節を感じられる天気ですね。
何年か前には、雪解けと大雨が合わさって町が冠水する、なんてことがありましたが、今年は大丈夫そうです。積雪の量が少なかったからでしょう。当時は線路に川ができていましたからね…(苦笑)
さて、雨の日ってどう思いますか?
と聞かれたら皆様は何て答えますでしょうか?
天気が悪くて憂鬱だわ…
気圧の変化で頭が痛くなるからいやだ…
雨が降っているから外出をする気がなくなっちゃう…
などなど悪いイメージが多いのではないでしょうか。
子供だったら雨の日にテンション上がって水溜まりをバシャバシャ跳ねて遊べて楽しい!なんて思うかもしれません。
人にとってはそういった印象があるかと思います。
それでは”自然界”ではどうでしょうか?
雨が降ると…
空気が浄化されます。雨は空気中の塵に水が着き、大きな粒になって地上に降りてきます。雨が降った後の空は綺麗な空気をしているので、雨が降ったその日の夜は星が綺麗に見える、といったことがあります。
降った雨が大地を潤します。地面に雨が染みこみ土壌を豊かにし、微生物や土壌で暮らす小さな生き物が活発になります。
水が溜まるとそこに生き物が集まります。小さな虫や鳥、哺乳類、両生類…。
木や草花、コケ類が生き生きとします。
霧の摩周湖で有名な摩周湖も雨が溜まってできた湖。雨が降らなければ湖は地面に浸透し、カルデラ湖ではなくカルデラになってしまいます。屈斜路湖もそうです。屈斜路湖は30もの小川から水が入っています。雨が降らなければ小川の水も無くなるということです。屈斜路湖の水が減ると、当然釧路川も小さくなり、やがて枯れるでしょう。釧路湿原はどうなるか…、そこに生きる生き物たちは…?
自然界にとって”雨”はとても大切な資源なのです。文字通り”恵みの雨”なんです。
地球という生命体は雨が降るから小さな生命が命を繋げるわけです。
そんなことを知ったうえで、雨の日の外を見てみて下さい。
今までとは違う、美しい世界が見えてきませんか?
