日常にある贅沢な風景

どこか昔の生活が漂うこの場所は水郷公園。道の駅摩周温泉から徒歩5分の距離にある小さな公園(地元民としては立派だと思いますが)にある水車小屋は良い雰囲気があります。皆様はこちらを歩いたことがあるでしょうか?

水車小屋の近くには野鳥観察小屋もあり、そこの窓から野鳥を観察することができます。小屋の周囲には池があって、今はオオハクチョウやマガモを始め、いくつかの水鳥を観察できますよ!

池の上になにやら白いものがたくさんありますね?なんでしょうか?
雪ですかね?それとも鳥の羽かな?
ちょっとアップしてみましょう。

池の一面にあった白いもの…これがその正体。
一見雪のようにも見えるのですが、いわゆる雪雲から降ってきた雪ではないんですよ。
え?雪って空から降るモノでしょ?空からじゃないならどこから来たの?
この白いものは”池から”来たんです。
ん?どういうこと?とハテナが頭にいっぱいになりますかね(笑)
北海道は冬になるとマイナスの気温の日が続きます。最高気温がマイナスの日常なのです。スゴイでしょ(笑)
文字通り厳冬の北海道では、小さな池や湖は結氷してしまうのです。
外の気温がマイナス20℃(この日の気温)でも、池や川の水温はプラス気温なんで実は暖かいんです。白鳥や水鳥がこういった場所にいるのも暖かいからかもしれませんね。
川の水が暖かく、外気温がマイナス20℃となると、気温差で川から湯気が発生します。この湯気が周囲の木々や草花に付着することで霧氷と呼ばれる現象がみられるわけですね。
この白いものもまたそのような自然の営みによって作り出された神秘的な現象で、その見た目から雪の華”フロストフラワー”と呼ばれています。寒さが厳しい北海道ならではの自然現象ですし、冬しか見ることができない貴重な光景です。
そんなフロストフラワーは阿寒湖などの観光名所でよく見られますよー!と宣伝されているのですが…
ここ弟子屈では、町の中で見ることができるという驚きの事実があるんです。
日常の暮らしの中でフロストフラワーが見られるって”贅沢な日常”だと思いませんか?
地元の人は”日常”として見ている風景が他の地域の人からすれば”贅沢な日常”の風景である…というのが弟子屈の暮らしには多々あります。保育園の施設の中から摩周岳が見えるとか…(笑)←これもかなり贅沢なことですよね。

素晴らしい自然が日常的に溢れている弟子屈に、ぜひ遊びに来てくださいね♪
お待ちしております!