川湯エリアにある”なんてことのない森”を歩く

久しぶりに川湯エリアを歩いてきました。
川湯と言えば”温泉”とイメージする人、多いのではないでしょうか?
町の中に流れる小さな川にも温泉が流れ込み、近くを通るだけで硫黄のにおいが漂ってきます。
そんな温泉地、川湯は現在、廃墟施設の解体作業を実施しています。

地元の私が言うのもなんですが、ゴーストタウンのようなちょっと不気味な雰囲気があったので、建物が新しくなるということは良いことだと思っています。
さて、そんな工事中の現場からすぐの場所にある”なんてことない道”を歩いてきました。

この写真がどこだかわかる人いますでしょうか?(笑)
おそらく誰もわかる人いないと思います。なぜなら有名な観光名所でもなく、”本当になんてことない道”だからです。
「なんでそんな道を歩いたの?」と思われる方もいるでしょう。
私も初めは特に歩く予定が無かったのですが…

ここの木々たちを見たら、なんだか歩きたくなってしまって(笑)
巨木があるわけでもなく、色鮮やかな葉っぱがあるわけでもない”なんてことのない森”なのですが、私の心に留まった森でした。
この森で生きている木々は、それぞれの速度で成長し、60歳以上の木もいれば、まだまだ若い20歳くらいの木もいたり。
シラカバがいたり、トドマツがいたり、ミズナラがいたり、アカエゾマツがいたり…。
強風によってか倒れた木があって、その周辺では新しい木の赤ちゃんが成長していたり…。
そんな森の雰囲気がとっても良くて、居心地が良かったんですよね。
自然が作り出す、人の手がかかっていない自然(ナチュラル)の自然(ネイチャー)は、本当の意味で”人の心に癒しを与える”ということですよ。きっと。
この自然が日常にある町って素敵だと思いませんか?
川湯はこれから新しくホテルができ、宿泊者や観光客が増えていくでしょう。町が栄えることはとても嬉しいことです。
一方で開発や往来者の増加で、壊れていく自然があることを知らなければいけません。
そして、”なんてことない森”が実は見方を変えれば”感動を与えてくれる森”になることを知ってほしい。
気づかないだけで、小さな幸せは自然に溢れていますから。
そんな自然の見方を教えてくれるのが自然ガイドの役目だと思いますので、弟子屈町に訪れた際は、ガイドツアーに申し込んでみてくださいね。
人生観が変わる、日常がより楽しくなる、そんな自然の見方ができるキッカケになると思いますので!
