摩周・屈斜路の春夏秋冬
春

厳しい冬を雪の下でじっと我慢していた植物たちが”この日を待っていたー!”と一斉に芽吹く季節。
一番乗りを競うのはフキノトウやフクジュソウといった草花。
足元一面がエゾエンゴサクの青に染まって、まるで青い絨毯のような美しい光景が見られます。
野鳥たちの囀りが森中に響き渡る季節でもあり、鳥たちの演奏会は心に響き、感動します。
真っ白だった景色に少しずつ緑が増え始めるため「季節が始まるワクワク」を感じられ、自然観察が楽しくなる季節です。
~春ガイドのすすめ~
〇森を彩る花々:エゾエンゴサク…フクジュソウ…タチツボスミレ…ヒトリシズカ…。
〇森を優しく包む新緑の葉は森に温かみを生み、エゾヤマザクラやオオカメノキが華やかに彩ります。
夏

草花や樹木はぐんぐんと成長し、緑色の森の姿となる。動物たちも活発になり、エゾリスやシマリス、キタキツネやエゾタヌキ、エゾシカなどの陸生の生き物が姿を現してくれたり、アオジやカワラヒワ、ウグイスやアカゲラなどの鳥類が元気に囀り、子育てしている姿が見られることも。
また、森を歩いていると”森の香り”が広がっていることに気づきます。土の香りや葉っぱの香り、木の香りや雨の香り…色々な”香り”を嗅覚で楽しめる季節です。五感で自然を楽しんで、心も体もリラックスしましょう!
~夏ガイドのすすめ~
〇トドマツの樹液の香りが広がり、癒しの森へ。
〇道東ではここだけにしかいないミンミンゼミ(生息地の北限が和琴半島)やクマゲラといった天然記念物が暮らす森。
〇森の中は日陰で風が吹き抜ける場所もあるので、暑い日には涼める。
〇エゾリスが散策路を歩いていたり、子供たちがじゃれあっていたり。
秋

赤・朱・黄色に染まった森の様子に日本の風情を感じる季節。カツラという樹木がある場所ではクッキーの香りがするとか…。
おや?歩いていると「ガサッガサッ」という音が?正体は落ち葉の擦れる音!葉っぱによって音が違うのが面白ポイント!
カラフルな足元から奏でる自然の音を楽しみながら散策できます。
さぁみんなで紅葉を見ながら秋の森の演奏会をしましょう♪
~秋ガイドのすすめ~
〇ヤマモミジやイタヤカエデの美しい紅葉。
〇樹木のカツラの葉から美味しい香りを感じる。
〇落ち葉の上を歩く音が楽しい。
冬

気温がマイナス30℃になることもあり、屈斜路湖や摩周湖が結氷してしまう、文字通り厳冬の季節となる。ここで暮らす生き物たちは凍てつく寒さに耐えて今日も命を繋いでいます。冬の面白さは、そんな逞しい生き物たちの息遣いを感じることができること。
ふわっふわのパウダースノーやキラキラの綺麗なダイヤモンドダスト、気泡が作る芸術アイスバブル、厳冬にしか咲かない雪の華フロストフラワーなど、冬限定の美しい自然を楽しむことができます。
~冬ガイドのすすめ~
〇北海道の雪を堪能できる! 雪化粧した森…雪の結晶…フワッフワの雪…雪だるま…。
〇厳冬ならではの景色がある! 結氷…御神渡り…霧氷…。
〇雪国を楽しむ! スノーシューで森を歩く…結氷した屈斜路湖を歩く…。まだ誰も歩いていない雪原に自分の足跡を付ける特別感…。