マダニ~解説~
よくニュースに出てくるし、実際に野外活動をしていると、くっ付いていることの多いマダニ。
症状
マダニのうち数種類は、唾液に神経毒を含んでいて、人間特に子供に影響力がある毒を有しています。マダニ麻痺症はマダニに噛まれて(寄生)から4日からそれ以上経ってから発症し、脚から腕と上に向かって進行して、感覚と運動機能麻痺を引き起こします。
これにより、運動失調症、不穏状態、苛立ちが見られ、血を吸ったマダニを見つけて原因は限定、除去によって回復することで確定します。
マダニ麻痺症は稀なことで、マダニが発見できないでいると最悪死に至るものです。予防としては、早期発見、早い段階での除去をすることです。
媒介感染症
他にも、SFTS、ツツガムシ病、ライム病、コロラドダニ熱、バベリア症、Q熱、ツラレミア、アナプラズマ感染症、エーリキア症、斑点熱、脳炎を媒介します。一匹で数種類を運ぶことも有る怖い生き物ですね。
予防
長袖、長ズボンの裾は靴下の中に入れる、深い帽子をかぶり、タオル・バンダナで首を隠すなどの対策をしましょう。防虫剤を衣類の上にまくことも効果的で、特に手首の袖と首回りを入念に!
そしてこまめにダニチェック!!これが一番大切。
対応
もし噛まれてしまった場合はどうすればいいのか?
病院の先生に取ってもらうのが一番確実の方法です。
自分でとる場合は、皮膚表面に沿って毛抜き・ピンセットでマダニをつまみ、ゆっくりと優しく抜き取ること、が重要です。間違っても一気にブチっと取ろうとしないでください。頭だけが残ってしまうからです。もし頭の部分が残ってしまった場合は、鋭いナイフなどでそぎ落とすことになります。
あわせて焼いたり、ワセリンやアルコール、ガソリンなどで窒息させる、毒を盛ることでダニの除去をすることはダメです。
マダニの体内にある感染物質が逆に体内に吐き出されるかもしれないからです。
早期発見し、早期除去することは、感染を抑えることができます。
ライム病であれは、マダニが噛みついてから1日かそれ以上の日噛みついていなければ病気を確実に移すことができません。
逆にロッキー山紅斑熱は、数時間で移ってしまいます。
最後に
つらつらと書いてきましたが…改めてダニ怖っ!!
こんな怖い生き物に4回も噛まれていたなんて、ゾッとしますね…汗
皆様はこうならないために、野外活動後はしっかりダニチェックをしましょう!
できればお隣近所の人とダブルチェックすることをお勧めしています。